歯が痛い、しみる、噛むと違和感がある…。
こうしたお悩みは、歯科医院で毎日のようにご相談いただく内容です。
私自身、歯科医院で働く中で「もっと早く来ればよかった」「歯医者に行くほどじゃないと思っていた」という声を本当によく耳にします。
そこで今回は、歯が痛いときに考えられる原因と、歯医者に行くまでの応急処置(応急対処)を、できるだけわかりやすくお話ししていきます!
◆目次◆
◆歯が痛い…放置はNG?◆
歯の痛みは、体からの大切なサインです。
「しばらくしたら治るかも」と様子を見てしまう方も多いのですが、原因によっては症状が進行し、治療が大きくなることがあります。
特に、痛みが続く・強くなる・夜眠れないほど痛い場合は、できるだけ早めの受診がおすすめです。
・夜にズキズキして眠れない
・噛むと強く痛い
・痛み止めが効かない/切れるとすぐ痛む
・腫れや発熱がある
上記に当てはまる方は、なるべく早く歯科医院へご相談ください。
◆歯が痛い原因(痛み方別)◆
歯の痛みにはいくつかパターンがあります。痛み方のヒントから、考えられる原因を整理します。
- 冷たいもの・甘いものでしみる:知覚過敏/初期の虫歯 など
- 何もしていなくてもズキズキ:虫歯が深い/神経の炎症 など
- 噛むと痛い・浮いた感じ:歯周病/噛み合わせ/根の炎症 など
- 夜に痛みが強い:炎症が強い(神経や根のトラブル) など
ただし自己判断が難しいケースも多いので、「なんとなく心配」でも受診して原因を確認するのが安心です。
◆代表的な原因① 虫歯・神経◆
※すべての虫歯が必ずこの順番で進行するわけではありません。早めに発見・治療することで、削る量や治療回数を抑えられる場合もあります。
虫歯は「歯が痛い」原因として最も多いもののひとつです。初期はしみる程度でも、進行すると痛みが強くなります。
さらに虫歯が深くなると、歯の中の神経が炎症を起こす歯髄炎になり、何もしていなくてもズキズキ痛んだり、夜に痛みが増したりすることがあります。
虫歯は「歯が痛い」原因として最も多いもののひとつです。初期はしみる程度でも、進行すると痛みが強くなります。
さらに虫歯が深くなると、歯の中の神経が炎症を起こす歯髄炎になり、何もしていなくてもズキズキ痛んだり、夜に痛みが増したりすることがあります。
「痛み止めが効きにくい」「夜眠れないほど痛い」場合は、早めの受診をおすすめします。
◆代表的な原因② 歯周病・噛み合わせ・知覚過敏◆
虫歯以外にも、歯が痛くなる原因はあります。
1.歯周病
歯周病は初期に痛みが出にくいですが、進行すると「噛むと痛い」「歯が浮いた感じ」「歯ぐきの腫れ」などが出てきます。
2.噛み合わせ・歯ぎしり・食いしばり
無意識の歯ぎしりや食いしばりで歯に負担がかかり、特定の歯が噛むと痛い・朝に重たい感じがすることがあります。
3.知覚過敏
冷たい飲み物で一瞬しみる、風で痛いなど、短い痛みが特徴です。虫歯との見分けが難しいこともあります。
◆歯が痛いときの応急処置(受診まで)◆
※冷たい刺激で痛みが強く出る場合、知覚過敏や炎症が考えられます。直接歯を冷やすのではなく、応急的に頬の外側から軽く冷やす程度にとどめましょう。
原因を治すには歯科での診断・治療が必要ですが、受診までの応急処置(応急対処)としてできることがあります。
原因を治すには歯科での診断・治療が必要ですが、受診までの応急処置(応急対処)としてできることがあります。
- 口の中を清潔にする(やさしく歯みがき/うがい)
- 頬の外側から軽く冷やす(冷やしすぎ・直接歯を冷やすのはNG)
- 市販の痛み止めを用法・用量を守って使用する
- 熱い・冷たい・甘い・硬いものは避け、反対側で噛む
応急処置で少し楽になっても、原因が解決したとは限りません。痛みが続く/繰り返す場合は受診をおすすめします。
◆やってはいけないこと◆
痛いときほど、ついやってしまいがちですが、症状を悪化させることがあります。
・痛い部分を強く触る/押す/爪楊枝などでいじる
・痛み止めだけで長期間様子を見る
・痛みが引いたからと受診をやめてしまう
「一旦治ったように見える」ことがあるのが、歯のトラブルの怖いところです。
◆歯医者に行くべきサイン(受診目安)◆
歯科医院でも、「このくらいで行っていいのかな?」と迷って受診が遅れる方が少なくありません。次に当てはまる場合は、早めの受診がおすすめです。
- 痛みが2〜3日以上続く
- 夜眠れないほど痛い
- 噛むと鋭く痛い/歯が浮いた感じが強い
- 腫れ、膿っぽい感じ、口が開けにくい、発熱がある
- 痛み止めが効きにくい/切れるとすぐ痛む
「歯が痛いけど歯医者に行くべき?」と迷っている段階での相談こそ、治療の負担を軽くできることが多いです。
◆まとめ:痛みが落ち着いても注意◆
応急処置で痛みが落ち着くと、
「治ったから、やっぱり歯医者に行かなくていいかな」
そう思われる方は実はとても多いです。歯科医院で働いていると「そのときは痛みが引いたので来なかったんです」というお話もよく耳にします。
ですが、歯の痛みは原因が解決したわけではないことも多く、気づかないうちに進行しているケースも少なくありません。少しでも不安があれば、早めに原因を確認することが安心につながります。
◆よくあるご質問◆
1.歯がズキズキ痛いのに、虫歯がないと言われることはありますか?
あります。噛み合わせ、歯ぎしり・食いしばり、歯周病、根の炎症などで痛みが出ることがあります。症状の原因を確認するためにも、検査をおすすめします。
2.歯が痛いとき、温めた方がいいですか?
炎症が強い場合は温めると痛みが増すことがあります。基本的には、頬の外側から「軽く冷やす」程度にとどめ、早めに歯科で診断を受けましょう。
3.痛み止めで治まったら受診しなくてもいい?
痛み止めはあくまで一時的な対処です。原因が残っていると、繰り返したり悪化したりすることがあります。痛みが落ち着いても、原因確認の受診をおすすめします。
4.歯が痛いときにやってはいけないことは?
痛い部分を強く触る/押す、痛み止めだけで長期間様子を見る、痛みが引いたから受診をやめる…は避けましょう。