自分の歯で死ぬまで食べる!
歯周病治療
歯周病治療について
歯茎から血が止まらない原因は?
歯茎から血がでる原因と対処法、今後の予防方法まで解説
歯磨きをしていたら歯茎から血が出てきた、という経験がある方は大勢いらっしゃると思います。 なんとなく歯茎が腫れている、歯間ブラシ(糸ようじ)を使うと血が出てしまう、という状態で放置してしまうと、歯茎がブヨブヨに赤くなり、やがて歯が抜け落ちてしまいます。
歯茎からの出血、放置はNG!
「エムドゲイン」は、歯周病で溶けてしまった骨や歯根膜などの歯周組織を再生する治療法です。この療法では、「エムドゲイン・ゲル」という特殊なたんぱく質を歯の表面に塗布し、歯が生えてくるときと同じ環境を再現して歯周組織の再生を促します。
- 頻繁に出血する
- 一度出血するとなかなか止まらない
- 歯茎の腫れや痛みが強い
- あちこちから出血する
という方は治療が必要な病気が原因かもしれません。今すぐに、お近くの歯医者さんを受診しましょう!
歯茎から血が出る一番の原因
歯茎からの出血のほとんどは傷などがない限り「歯肉炎・歯周病」が主な原因です。歯磨きでのブラッシングが不十分で汚れが溜まってしまうと、細菌が増えて影響の受けやすい歯茎は炎症を起こしてしまいます。
特に、歯茎から血が止まらない、という方はこの歯肉炎や歯周病が原因である可能性が高いです。
日本人の成人の半分は「歯周病」と診断され、歯医者さんで治療をうけています。ですが歯医者さんに「痛みや問題があるから行く場所」と考えている方も多い為、日本人の成人全体の約80%以上の人は「歯肉炎・歯周病」であると言われています。
「毎日綺麗に歯磨きしてるよ!」と言う方でも、個人の磨き方の癖によって誰しも磨き残しがあります。その証拠に歯茎から出血して痛みがある部分は、毎回同じような場所であることが多いです。
歯周病以外の出血原因は?
歯茎からの出血の原因の大半は「歯肉炎・歯周病」ですが、それ以外にも下記のような原因が考えられます。
01
過度な歯磨き(ブラッシング)
歯をきれいにしようと思うあまり、過度なブラッシングをしてしまっている方もいます。特に、男性の方が硬めの歯ブラシを使うと歯茎を傷つけてしまうことが多々あります。
歯ブラシを普通・柔らかいものに変更し、できるだけソフトに歯を磨きましょう。
02
服用している薬がある
薬物性歯肉増殖という、薬によって歯肉が腫れあがってしまい、歯茎から出血が止まらなくなってしまうケースもございます。こういった場合は出血がなかなか止まらないこともあります。
ブラッシングで炎症を抑え、歯磨き粉なども研磨剤がそれほど入っていないものを選びましょう。どちらにしても、一度歯医者さんに行ってしっかり診断してもらうことをおすすめします。
歯茎から出血があった時の対処法
歯茎から出血がある原因を取り除くことが改善に導く近道です。
少量の出血や痛みの場合、次のことを試してみてください。(応急処置)
- 出血部分の部位を重点的に、痛めつけない程度の力加減でブラッシングする
- ブラシは平坦な硬すぎないブラシを使用する
- 歯と歯の間を自分に適した歯間ブラシや糸ようじ(フロス)で汚れをとる
出血部分の部位を重点的にブラッシングすることで、余計出血するので触れない方がいいのではないかと疑問に思われる方もいると思いますがそれは間違いです。出血の原因である汚れを炎症している部分から除去しなければ治りません。炎症している為痛みを感じやすいですが、硬くないブラシで優しく磨くことで汚れを血と一緒に除去することができます。上記対処法をすることで3日以内に出血や痛みが治まってくることがほとんどです。
歯の周囲についている汚れは普通のブラッシングで除去できれば改善して行きますが、ブラシが届かない歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)に入り込んで炎症している場合や汚れが蓄積され歯石になってしまうと普通のブラッシングでは除去できず歯医者さんでの専門的な治療が必要です。歯茎からの出血や痛みが治った場合でも次のことが当てはまる場合必ず歯医者さんへの受診が必要です。
- 出血を繰り返してる
- 出血がなかなか止まらない
- 歯茎の色が健康なコーラルピンク色でなく、赤黒く腫れている
- 歯がゆれている
歯茎の炎症は痛みを伴わず、進行してしまう可能性もあります。進行してしまうと「歯茎」が形を変え「骨」まで溶かし、支えている「歯」を失ってしまう「歯周病」になってしまいます。日本人の歯を失う原因1位は虫歯でなく「歯周病」となっており、永久歯(成人の歯)は失ったらもう生えてきません。手遅れになる前に歯医者さんへ行くことをオススメします。
考えられる病気・疾患・生活習慣
歯茎から血が出るほとんどの原因は「歯肉炎」・「歯周病」です。ですが、それ以外にも下記のような病気、疾患、生活習慣が原因で、歯茎から出血が起こることがあります。
歯科疾患
- 歯肉炎
- 歯周病
- 外傷(キズ)
- 虫歯
- 顎関節症
体の中の要因(内科)
- 糖尿病
- 骨粗鬆症
- 白血病
- 妊娠
- 肥満
- 薬の服用
生活習慣
- 間食、暴飲暴食
- 喫煙
- 睡眠不足
- ストレス
- 歯ぎしり、食いしばり
歯茎から血が出る要因は多岐にわたるので、しっかりと医師の方に診断してもらう必要があります。